限られた企業資源を有効活用し、経営の効率化を図るためにERPの導入を検討する企業が増えています。ただ、せっかくERPを導入しても、そのメリットを生かせないのであれば、宝の持ち腐れになってしまう可能性があります。お金をかけた割に業務の効率化が進まなければ、ERPを入れた意味がなくなります。そのため、ERPを導入する目的を明確にするためにも、そのメリットをしっかり理解する必要があるのです。
ERPとは統合基幹系情報システムのことであり、各部署で稼働しているそれぞれの基幹システムを統合させたものです。システムがまとまれば、1つのデータベースに集約することが可能です。その結果、情報の一元管理化が進むことになるでしょう。これまでバラバラに管理されてきた会計及び経営に必要な情報がまとまることで、積極的な情報活用が期待できます。
企業戦略を練るためにはビッグデータの分析が必要不可欠となりつつあります。バラバラな基幹システムのままでは、データを収集して加工するのに時間やコストがかかり過ぎてしまいます。その結果、リアルタイムでのビッグデータの分析が進まず、企業戦略を立てるのが遅くなってしまうでしょう。そこで、ERPを導入し情報を一元管理すれば、このような課題も解決できるというわけです。そして経営者は、自分たちが欲しい情報のみを吸い上げることが可能となり、経営の意思決定を迅速化させるメリットも生じます。経営は時間との戦いでもあるため、ERPによってスピード経営を実現できるのです。その他の考えられるメリットについては、このサイト『【フリーランス向け】ERP開発をしよう!』で詳しく解説されていたので、併せて読んでみるとより理解を深められるかもしれません。